平成13年全国高等学校駅伝競走大会東京都予選会

2001(H13)年11月3日(土)
於:荒川河川敷


《男子》
 混戦が予想されたとおり東京都予選では類まれなるハイレベルな戦いとなった。1区は今泉(東京実業)、宮本(大東
一)がレースを引っ張る形となった。すこし離れて須田充穂(八王子・3年)、山口(久我山)、駒野(早実)らが追う。須田は
6Km地点からすこしずつ離され、自己ベストで走ったももの8位で2区へとタスキを渡す。2区中田雄士(2年)は単独でタ
スキを受け取った。短距離選手である中田は単独ではペースがつかみきれず9位で3区嶋ア功一(3年)へと渡した。嶋
アは1・2年時は怪我に泣いていたが3年になってやっと本来の力を発揮しだした。この3年間の中で一番の快走を見せ
6位へと順位を上げた。4区は何校かの準エースが集まった中で石井創(2年)が一旦は8位に順位を下げたが後半踏ん
張り7位でタスキを渡した。5区小泉祐三(2年)・6区山本真博(2年)が6位駒大と32秒あった差を17秒に縮め最終7区山口
逸人(3年)へとタスキを渡した。山口は積極的に追い上げ一旦は6位駒大に追いついたものの再び離されてしまった。
昨年のタイム(2゜15’22”)を56秒縮めたが惜しくも7位に終わった。優勝は4区でトップに立った国学院久我山が2゜10’
18”という好記録で逃げ切った。

《男子結果》





1区 須田充穂(3年)
   31’30” 区間8位
 都駅伝を終えて率直な感想として言え事は悔いが
残ったということだ。自分は各校エース区間の集う1
区をまかされた。1 区は10Kmで、10kmという距離は
あまり好きではない。もちろん緊張した。前日の夜に
は夜のご飯を全部吐いてしまった。でも他の選手に
気を使わせたくなかったから誰にも言わなかった。結
果は区間8位、一応自己ベスト記録で走ることはでき
たが、満足できる結果ではなかった。でも沿道からと
んでくる皆の声援がすごく嬉しかった。そして最終的
に7位だった。関東大会に行けない。アンカーがゴー
ルする直前から涙が溢れてきた。そしてものすごく腹
が立った。何に腹が立ったかというと、自分の弱さに
だ。今回の敗因は自分が1区で流れを作ることがで
きなかったところにあると思う。みんなには悪いという
気持ちで一杯だ。2年生には今回のこの悔しさを絶
対に忘れずに新しいチームを築いて、来年必ずリベ
ンジして欲しい。これからの八王子の時代を皆で作
って欲しい。

2区 中田雄士(2年)
   9’23” 区間12位
 今回駅伝に出場するのは初めてでした。自分だけ
専門種目が短距離なので一緒に走る先輩達やチー
ムメイトに迷惑をかけないように心がけて走りまし
た。

3区 嶋ア功一(3年)
   25’56” 区間5位
 僕の高校での目標は全国駅伝に出て京都都大路
を走ることでした。しかし、高校に入学してか
らケガの連続で、そのケガが駅伝シーズンまで
長引き、1・2年ともに都駅伝を走ることができ
ませんでした。あっという間に3年になり自分の
体のことがだんだんとわかってきて、どうすれ
ばケガをしないのか何をやれば速く走れるのか
などが少しずつわかってきました。今年の夏合
宿は1・2年の時とはうって変わって最高の練習
ができチームもいままでにない良い雰囲気で合
宿を終えることができました。僕は今までで一
番良い状態で都駅伝をむかえることができまし
た。都駅伝の朝鏡の前に立つと自分の顔に驚き
ました。勝負する男の顔にみえたのです。他の
選手は強い人ばかりでびびりそうになりました
が、自分の方が強いんだと自分に言い聞かせ自
信をもって走ることができました。前半は落ち
着いてリズムにのることを頭に置いてすぐ前の
選手を目標にして走りました。後半の2Kmぐらい
からきつくてもうだめかと思いましたが、これ
から走る人のためにできるだけ良い位置でタス
キを渡そうと思いねばってねばってねばねばし
ちゃいました。そんなにねばることができたの
は思っていた以上の応援だったと思います。コ
ースのどこを走っていても応援の声はとだえる
ことなく聞こえました。走り終わって感謝の気
持ちで胸がいっぱいになり涙があふれてきまし
た。チームは7位という結果に終わりましたが、
去年のタイムより1分近く良いタイムで走れまし
たし、なにより来年につながる走りができたと
思います。自分の走りにもタイムにも満足して
います。この駅伝をへていままであきらめずに
頑張ってきてよかった!と思うことができまし
た。最初で最後の都駅伝はほろにがい青春の1ペ
ージになりました。やっぱり僕は駅伝が大好き
です。

4区 石井 創(2年)
   26’21” 区間6位
 初めて走った都駅伝、僕は4区を走りました。結果
は7位。あと1歩のところで関東大会に行けませんで
した。自分の走りを振り返ってみるとくやしさで胸が
いっぱいになります。嶋ア先輩が縮めた差を僕が離
されてしまいました。4Kmを通過する前にもうすでに
アゴが上がってしまい、足もぶれ、走りがバラバラに
なってしまっていました。その時の事を言うと今にも
足が止まりそうでした。でもまわりからのたくさんの応
援ですごく助けられ、タスキをしっかりつなぐことがで
きました。みんなの応援にこたえる走り、自分に納得
のいく走りができず本当にくやしい気持ちでいっぱい
です。今まで陸上をやってきて一番くやしい思いをし
ました。僕はこのくやしさを絶対に忘れずに、これか
らの練習をしっかり乗り越え1年後の都駅伝でくやし
さを喜びに変えます。こらからまたいろいろな事があ
ると思いますが、目標を忘れずにもっと力をつけ、来
年の都駅伝のスタートラインに立ちたいです。

5区 小泉祐三(2年)
   9’08” 区間5位
 去年都駅伝を走れなかった悔しさをバネに練習を
頑張り今年走れることになってとても嬉しかった。し
かし都駅伝を優勝することを目標にしてきたので走
る前は不安がたくさんあった。その不安を少しでも無
くすために普段より体調管理に気を配ったので調子
はうまく都駅伝に合わせることができた。当日、大会
会場に行くとたくさんの人がいるのを見て今まで不安
だった気持ちが早くここで走りたいと思う気持ちに変
わった。実際にタスキを受け取って走っていると自分
一人ではなくチームの先輩や仲間に後押しされて走
っている気持ちになった。また応援してくれた人たち
の声援も自分の力となってくれているようで走ってい
てつらかったけどその中でとても楽しく走れた。全国
駅伝を目標にしてきたので7位という結果はうれしい
ものではなかった。普段の大会で自分の力が出せな
かった時以上に悔しかった。次の大会に向けて気持
ちを切り替えて、来年は今年よりもっと走力や気持ち
の面で強いチームを作っていけるように仲間と一緒
にチームを盛り上げて、また京都を目指して頑張れ
るようなチームにしていきたいと思います。

6区 山本真博(2年)
   15’56” 区間5位
 今回の駅伝はとても悔しかった。チームが6位以内
にはいらなかったのもそうだけど、一番悔しかったの
は自分の走りです。区間5位がとても悔しかったで
す。来年は1区を走って区間賞をとって、優勝できる
ように頑張ります。

7区 山口逸人(3年)
   16’12” 区間7位
 今終わって考えても、もっとがんばれたんじゃない
か、もっと走れたんじゃないかと思う自分が今とてもく
やしい。みんながつないできた汗でずっしり重くなっ
たタスキを自分は肩にかけ前に見える駒大のことし
か頭の中になかった。その中で自分は正直迷ってい
た。一気に差を縮めるか、一歩一歩じっくり前との差
を縮めるか自分は迷っていた。そのうち1Kmがすぎ
ても前との差が縮まらない、自分は本当にあせって
いた。その時、自分の耳に「挑戦しろっ」と言葉が聞
こえてきた。自分は自分の思いにふんぎりがついた
「一気に前との差を縮めるぞ」自分は前との差を縮
めにかかった.....  
 そして結果7位でゴール、自分の都大路を走る夢は
涙にかわった。


○来年度男子長距離ブロック長抱負  石井 創(2年)
 前キャプテン・前々キャプテン、そして他のたくさんの先輩方を見てきて、たくさんの事を学ぶ
事ができました。今度は僕がたくさんの事を1・2年生に伝えていき、チームにとってプラスになる
ようどんどん活かしていきたいです。「今の自分たちにとって何が足りないのか、何が必要なの
か」とゆうことを選手1人1人が理解し練習に取り組み、春のインターハイ予選、そして11月の都
駅伝にむけて頑張りたいです。それにはチームの絆、選手どうしの絆が必要だとおもいます。
だから、今以上に絆を強めていき、個人の目標・チームとしての目標をしっかり持って頑張って
いきたいです。





《女子》
 今年3連覇を狙う女子は、雪辱に燃える順天との一騎打ちになると思われた。エースである大久保絵里(3年)が前日
に熱をだし代わりに1区へ起用された米山知里(3年)がスタートから積極的にレースをひぱった。しかし途中で後続につ
かまりトップ吉岡(都国立)から32秒差の4位でタスキを渡した。2位順天との差は23秒。2区大久保は一気に2位へと順
位をあげた。トップに立った順天の後ろを追う形になったが、やはり後半の伸びはなく順天との差は縮まらずにタスキ
は3区へと渡された。3区大間絵美(3年)・4区嘉陽果林(3年)・5区保坂美樹(3年)があきらめることなく力走を見せるもそ
の差は縮まることはなく2位ままゴール。選手層の厚い順天高校の壁は厚かった。
《女子結果》






1区 米山知里(3年)
   21’12” 区間4位
 「1区走る覚悟をしておけ」駅伝前日、先生
に言われた言葉だ。そしてとてつもない不安が
私を襲った。駅伝の試走で1区をトライアルした
時、とても遅くてどうしようもなかった。試走
の時の走りでは差がひらくことは目に見えてい
た。とにかく不安が高まるのを抑えて、「私は
大丈夫。楽しく走ろう。」とプラスの方に考え
自分を落ち着かせた。当日アップをしている時
体が軽く感じたが、周りの人のアップが速くて
また不安に思った。「今日はいい走りをして、
とにかく悔いの残らないようにしよう」そう思
ってスタートラインについた。スタートすると
やけに体が動いた。「このまま一番で渡せるか
も」そう思いもした。しかし6kmは長くて3Kmく
らいで疲れてしまいどんどん抜かれてしまっ
た。苦しく途中でやめたいと思ったが、仲間と
励ましあいここまで頑張ってきたことを思い出
し、最後まで走り抜いた。ここでライバルの順
天との差を作ってしまった。試走のときより45
秒速く走ったが前半を抑えればまだ速く走れ
た。そこでもう少し早く走れば流れは変わった
かもしれない。そう思うと仲間をはじめとし
て、いままで応援してきてくれた人たちに申し
訳ない気持ちでいっぱいだった。駅伝のために
インターハイ予選を捨て走りこんできた大間さ
ん、国体に出られる力をもっていながらそれを
捨てた大久保さん、それぞれみんな駅伝懸けて
きた。そしていろいろな人がそれを支えてくれ
た。結果的には負けてしまったけれど、ここま
で頑張ってきたことが自分の人生に大きな力に
なった。これからも感謝の気持ちを忘れず、関
東駅伝では悔いが残らぬよう、精一杯楽しんで
走りたい。
2区 大久保絵理(3年)
   13’56” 区間2位
 都駅伝の結果は2位ということで目標にしていた全
国駅伝で都大路を走るというのは果たせなくなりま
した。私は駅伝の何日か前に風邪をひき前日には
熱を出してしまいました。熱をだしたことで本当にい
ろんな人に迷惑をかけたうえ走りでもその分を取り
返すことができず順天と離されてしまいすごく自分が
情けなかったです。ただ私が迷惑をかけた分、他の
メンバー4人は本当に頑張ってくれました。私が言え
るようなことではないのですが結果は出せずに終わ
ったけどこれまでの過程では長距離女子全員が頑
張ったし、みんな一人一人得たことは多いとおもい
ます。この結果や直前で風邪をひいて迷惑をかけた
事は自分自身でしっかりと受け止め反省していま
す。今度は気持ちを切り替えて関東駅伝では体調
を万全にしてまたみんなで頑張ります。
3区 大間絵美(3年)
   10’39” 区間2位
 私達は去年の全国駅伝に続き今年も!!という強い
気持ち、努力、感謝をもちながら夏合宿を去年より
多くこなしてきました。今年も絶対に全国駅伝に出
場し、都大路で3年最後のいい思い出を作るぞ!!とい
うことが私の目標でした。都駅伝では最初から順天
高校に離されてしまい、私の3区の地点では200m以
上差がありました。でも私はあきらめずに走りまし
た。苦しかった。自分に負けそうになりました。そん
な時、私が最後まであきらめずに走り切れたのは、
寒い中、一生懸命私達を応援してくださった先生
方、両親、OBのみなさん、陸上部のみんな、地域の
人々のおかげだと思います。苦しくても声援だけは
ハッキリ覚えています。2位となり全国に出場するこ
とはできなかったのですが最後にこんなすばらしい
大会に選手として走れた事にうれしくて感謝するば
かりです。今思うと夏合宿から5ヶ月間あっという間
に都駅伝になっていました。時がたつのが速く思え
たのはそれだけ無我夢中で全国出場という夢に向
かって走っていたからだと思いました。私達3年は卒
業ですが、今の2年生や1年生が来年こそという意
気込みでがんばっています。
4区 嘉陽果林(3年)
   10’45” 区間2位
 この駅伝は私にとって忘れられない思い出と
なりました。たいして記録もよくなくて、しか
も雨で、しかも優勝できなかったのに。なぜ忘
れられない思い出になったかと言うと、今まで
やってきた友達とタスキをつなげたからです。
私は駅伝シーズンに入った頃、補欠にはなって
いたものの選手からははずされていたと思いま
す。1年の時、補欠でした。2年の時私はまた補
欠で、1年で補欠にもなってなかった友達が続々
と選手になっていきました。で、3年。また補欠
か...と3年連続続補欠の文字がいつも頭の中
でぐるぐる回っていました。大会でも思うよう
な成績が出せず、練習でもバテたある日、先生
にすすめられ貧血検査にいきました。そこで貧
血であることがわかりそれから薬をのみはじめ
ました。しばらくして自分もメンバー争いがで
きる位に調子が上がってきて、ついに4区を走れ
ることになりました。「メンバーになりたい」
という3年間溜めていた強い思いを持ち続けてよ
かったです。走りたいけど走れない人達の分ま
で頑張ろうと思いました。それに人一倍補欠経
験が長いので走れる立場にいるのに走れないと
いう補欠特有の気持ちを知っているので一層気
合がはいりました。走っている時、陸上部をは
じめ保護者の方々、学校の先生や友達、中学時
代の恩師などのたくさんの応援が聞こえてとて
も感動ました。大切な仲間と走れた事をとても
満足しています。駅伝はあと関東駅伝一度だけ
だけどさらに団結力を強めて、長距離女子全体
で頑張っていきます。そして来年は八王子高校
の宿敵を破って優勝してほしいです。

5区 保坂美樹(3年)
   17’47” 区間2位
 当日の朝、最終オーダーの発表があり、私は5
区を走る事になりました。前日の夜、私は何区
を走る事になっても高校最後の都駅伝なので
「最後まで一生懸命走り悔いの残らないように
する」「思い出をたくさん作る」この2つを心に
決めていました。ウォーミングアップを始める
と1区がすぐスタートし、それまでは緊張してい
たが緊張も何もなくなって「やるしかない」と
いう気持ちしかありませんでした。1区がスター
トしてからタスキをもらうまでの間は本当にあ
っという間でした。アップ前に腕に先生や友達
に応援のメッセージを書いてもらい、腕いっぱ
いにかかれたものが更に力となりました。4区の
嘉陽さんからタスキを受け取った時落ち着いて
いこうと思いました。その時点で1位の順天高校
と60秒差がついていたので、とにかくうまく走
り区間賞をとれるように頑張ろうと思いまし
た。しかし、前半少し速く入ってしまい結局11
秒離されてしまっていたのです。でも最後まで
一生懸命走り、それまでやってきた事を出し切
ったので悔いは残っていません。仲間と一緒に
ひとつになって長い合宿や練習をのりこえてき
たことは、これから先きっと何かの役に立つと
思っています。これまでたくさんの事をわかり
あい、ささえ合ってきた仲間、色々な面で指導
してくださった先生方、また最後まで気を配っ
たり協力してくれた親には本当に感謝していま
す。感謝の気持ちをうまく言葉にあらわす事は
できませんが、一言「ありがとうございまし
た」だけでも伝えたいです。これからも一日一
日を大切に色んな面で頑張っていこうと思いま
す。まずは関東駅伝で楽しく走り、高校での陸
上生活の良いしめくくりにしたいです。


○現女子長距離ブロック長から  保坂美樹(3年)
私がこの一年間キャプテンになり考えていたことは「まず、自分から動く」という事だ。人に指図する前に自分が出来て
いなければどうしようもないし、自分が動いている姿をみて1・2年生達に気づいて行動して欲しかったから。実際私はど
れだけ動け、1・2年生に学んでもらえたかはわからない。まわりの3年生もそれぞれのやり方で1・2年生に色々と教えて
くれたと思う。そのおかげで助かった部分もたくさんある。今年一年間、東京三連覇という目標を達成しようと一日一日
皆で協力しながら頑張ってきた。3年生はそれぞれの進路で今まで学んできた事が役に立つ時がきっと来ると思う。たく
さんの試練を乗り越え人間的にも皆成長してきたと思う。1・2年生には自分の考えをもってそれぞれのやり方で精一杯
頑張ってほしい。たくさんの事を学び、身につけ、下級生にそれを教えてあげてほしい。皆でここまで頑張れたのは最
高の思い出だ。来年も都大路を目指し一日一日頑張ってほしい。
 自分に勝つぞ!都大路走るぞ!最後は気持ちだ!行けるぞ八学!!

○来年度女子長距離ブロック長抱負  島田多美子(2年)
 来年は都駅伝経験者がいない中でのスタートになるけど、これから全学年1人1人が自覚をもって練習に取り組んで、
インターハイ予選や都駅伝などの大会の上位に入れるような気持ちや努力といった部分をどこの学校にも負けないよ
うにしていきたいデス!!そして、今年は実現できなかったけれど、来年は京都で都大路が走れるように気合を入れてが
んばって行きたいと思い増す☆


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